こんな世界に生きていて、何になるのだろうか。
どうせ生きていても、限りなく、終わりもなく、痛みしか与えられないのだから。
そう思った時、私は手首を切っていた。
体中が、鮮やかな赤に染まっていく。
意識がだんだん、現世と切り離されていく。
もはや、意識が遠のくことすらわからなくなっている。
少しずつ、夢見心地に包まれ―
私は無へと還った。
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